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・2ちゃんねる
現在1000万人/月が利用しているといわれる2chにおいては、前章までに挙げたありとあらゆるタイプの荒らしが発生する。管理人としては表面上その存在が確認できるのは「削除人」と呼ばれる保守スタッフである。
このスタッフは一般の掲示板と違い、趣味テーマに関して利用者と交流することは殆どなく、あくまで事務的に削除依頼を受け作業をする姿勢を保っている。
・別サイトのコンテンツ(テキスト)の転載。
発祥が個人のアングラ掲示板だけに多くの違法転載がなされているが、この削除を言い出す著作権者は少ない。これは多くのWEBサイト製作者がその情報を世に広めたいと言う意味で行っていることが多く実際の削除依頼までこじれるのは、荒らし目的によって行われたごく一部であることを示している。
・祭り
これはそのスレッドの参照者へのアミューズメント提供という側面と、そのスレッド参照者同士のコミュニティ形成を狙って行われることが多い。
昨今騒がれたWinnyによるプライベート写真が流出した女子大生のような、個人のプライベートスキャンダルから、著名人HPや社会問題を扱うHPへの攻撃まで題材は幅広い。
大半は、スレッドが攻撃本部と化し、一種の集団的連帯感を醸し出す効果がある。一部はマスコミの取り上げるニュースとなり逆に宣伝ともなっている。
・システム面:
2ch掲示板のシステムは以下のようなものである
掲示板はCGIによる一覧ビュー形式のみで、ツリー形式他の表示変換などが行えるシステムはない。
掲示板としては非常に原始的なプレーンテキスト表示だけが可能。低機能と言ってもよい。
投稿時には発言BOX内に本文を記載するだけでよく、名前欄、メールアドレス欄もあるが未記入でも投稿が可能となっており、未記入の場合名前欄だけシステムで初期設定されている「名無しさん」などが表示されるようになっている。
・セキュリティ
一方、荒らし行為に対するセキュリティは現存する掲示板としては非常に高度なシステムを備えている。
ID表示:
8割程度のテーマ掲示板にはIPアドレスより個別のIDを生成し投稿時に演算し表示するようになっている。仕組みはIPアドレスを64進数に変換し一部を切捨てたものを別途パラメータを加えた上で英数字に変換表示する不可逆変換なので表示されたIDからIPアドレスを得るにはSSL解析と同様な手間がかかる。
このIDは同一IPアドレスを使う限り同じ表記が続くが、毎日24時にパラメーターはシステムによる乱数発生を元にランダムに変更されるので同一の表示が続くのは00:00-24:00の間である。
・プロキシー※投稿規制:
プロ@クシ、串などとも呼ばれる、第三者の中継サーバーの事。投稿者本人の実IPアドレスを隠匿する効果がある。
テーマ板によって数段階のレベルにわけて導入されている。過去に2chを標的とした攻撃があった板には強い規制、利用者の利用頻度などをから起こる過去の掲示板あらしの発生率などを元にマニュアルで決められている模様。
システム的には、プロキシーサーバー特有のHTTPヘッダー表示を見て、投稿がプロキシー経由かどうかを判断している。最高強度の規制ではこれに加えて日本国内のIPアドレス以外は受け付けない規制や、著名なプロキシーサーバーリストを提供しているサイトからデータを拾い規制対象としているようである。最高強度の規制がされているテーマ板においてはネット上に紹介されている約95%のプロキシーサーバーからの投稿を受け付けない。
商用サイトを含め、現存するどの計番よりもプロキシー規制の強度は高い。
レンタルブログや配布されているCGI掲示板システムが防御できるのはネット上に紹介されている約20%程度のプロキシーサーバーである
・機種固有情報による携帯電話規制
携帯電話からの投稿が可能な掲示板は常に連続書き込み荒らしの脅威にさらされている。
これは携帯電話(特にdocomo携帯)は投稿の度にIPアドレスが変化するので、IPアドレスによる規制が困難であることによる。規制する場合、そのキャリア全部からの投稿を受け付けないようにする他はなかった。
これを解決したのが2ちゃんねるでBSMと呼ばれるシステムである。
2年ほど前からの携帯機種の殆どには、一台一台の割り当てられた機種固有情報とよばれる機体シリアル番号を送信する仕組みが搭載されているが、この機種固有情報を投稿時に送信しないと書き込みができないようになっている。荒らされた場合は、この機種固有情報をピンポイントで弾くので、同じ携帯電話からの投稿は以降は不可能となる。ID表示の網をくぐり、IDを次々と変化させる自作自演はこれにより不可能となっている。
・連続投稿規制:
これも導入されているテーマ板とされていない板がある。
投稿時に前回投稿時間をクッキー保存させており、導入されているテーマ板では設定によるが概ね30秒である。
また掲示板CGI自体も連続投稿を投稿されたIPからのIDで判断しており、導入されているテーマ板では概ね5-10の間である。
・キャップ:
同一人物を保障する機能として「キャップ」がある。
これは2CHよりシステム的に貸与されたハンドルであり投稿の名前欄に「ハンドル★」の形式で表示される。
以前は利用者も申請により表示することが可能であったが、現在はスタッフのみである。
騙り防止→防止→帽子→キャップが語源とか。
・トリップ:
上記キャップは運営側からの発行手間がかかるので、一般利用者はトリップという機能が使用できる。
前項の「キャップ」は管理人ひろゆきにメールをして申請せねばならないのだが、
あまりの申請の多さに対応しきれなくなったので代わりに考案された騙り防止システム。
名前欄に「#********」(←これがパスワード)と入れると「◆xxxxxxxx」等のように変換される。
(ここでの「********」は任意の文字列、「xxxxxxxx」はそれに対応した英数字である)
他人が名前欄に直接「◆xxxxxxxx」を入力すると「◇xxxxxxxx」となってしまい、騙りはできないわけである。
同一のパスワードを使えばすべてのサーバーで同一のトリップに変換される。
パスワードは8バイト以下の文字列であれば英数記号かな漢字なんでもよい。
以上のように2chにおいては既にシステム的に外部からの不正投稿並びに攻撃、また個人の「なりすまし」に対する実効性ある対策が導入されており、見た目と裏腹にオープン掲示板としてはほぼ最高強度のセキュリティを持ったシステムが稼動している。
・スレッド内番号リンク
同スレッド内の特定の書き込みを指定してリンクすることができます。
「>>5」などのように半角で記事番号を書きます。
複数指定なら「>>3-8」という具合です。
※ やたらと古いレスに返事をすると読む人が後戻りするのが面倒臭いし、
※ 大勢の人が「レスを全部読む」をクリックしていると
※ サーバーの負担となり2ch自体が重くなります。
※ その為、なるべくレスごとにリンクを貼った方が便利なのです。
・「名無しさん」表示の意味
投稿時に名前を未記入とすればシステム側のデフォルト設定でどの投稿にも「名無しさん」が表示されるようになっている。
この効用としては
・本文だけの記入で投稿できる気軽さ
が最大のメリットとされているが、当初はともかく様々な弊害が指摘されながらも未だに継続されている理由の大きなものが自作自演による「活性化」を少人数で行うためのメリットを利用者、運営側共に重視している結果に他ならない。名前の記入をシステムで強制する限り、例え空欄やふざけたハンドルにしても、各発言になんらかの人物同定の特徴は出てしまうもので、自作自演による投稿が行いずらいものになってしまう為である。
・利用者(2ちゃんねらー)の本音
匿名並びに、名無しさん、多くの自作自演、など一般には掲示板の品位を落とし、善良な利用者を遠ざけてしまうものと考えられてきたが、利用者のうち掲示板の投稿者というものは全体の1-5%と以前から言われており、比率から言ってこれは「特殊」な層であった。他の大半は掲示板の参照者に留まっており、活性化の対象とはずばりこの1-5%をどう活性化させるかに他ならない。参照者は読むだけの存在であり検索技術などが発達した現在では多くのゴミ発言に有益な情報が埋もれていると言うデメリットは以前より遥かに小さい。肝心なのは有益な情報がそこにあるかどうかで判断されると言うことである。
・2chの運営的な視点
スタッフが自身育成しているスレッドと共にユーザーが作成したスレッド、その他重点的に育成を狙うスレッドなど、そのテーマへの集客力を担うようなスレッドに関しては運営側としても重点的に運営的監視を強めており、これらのスレッドにあらしや潰しが行われると意外に早くIPアドレスによるアクセス対策やあらし投稿の削除メンテナンスが行われている。放置ばかりではないのである。
■2chのスレッド成長の特徴
2ちゃんべるのスレッド運営が多分に自作自演リードにより行われている事を示す現象として、以下の特徴がある。大半のスレッド作成人が匿名である:
多くの固定ハンドル参加者がいるにも関わらず、スレッドの作成人の名前は名無しさんであるか、スレッド中にほとんど出てこないハンドルである。
スレッドの100発言程度までは一行レスに例えられる名無しさんの短い投稿で占められる:
当初の100発言は、テーマに関する賛成・反対などを示したシンプルな罵倒や中傷発言で占められ、参照者の感情を逆なでする事によって実在の参加者を誘引するという手法がつかわれることが頻繁にある。
現れた参加者には罵倒と共に「なにもしらんバカ」などの中傷発言によりカッとさせて知識や情報の書き込みをさせるように仕向けていくのが通例。
以上の理由によりスレッドの100発言程度は非常に早いペースで消化されることが多いのもその特徴である。固定ハンドルの参加者が現れるのは100発言以降であることがほとんどである。
以上の不思議な点もこれだけ続けることによって、スレッド作成人は名無しで書くという暗黙ルールが確立している様子も有り、誰もが自作自演がしやすくもなっている。
実在の利用者である固定ハンドルの誰かが作成したスレッドはこの100発言までのペースが遅く比較的早い時期にスレッドを作成した本人が本来の固定ハンドルで現れるので誰が作ったスレッドなのか判定はそれほど難しくはない。
尚、2chのスレッドにおいて発言が速いペースで消化されかなり活況を示している様であっても一日あたりの実際の投稿者はほとんど10人に満たない。
概ね数回以上出てくる「固定ハンドルの参加者数×2-3倍」がそのスレッドに書き込んでいる実参加者であると見てよい。